サビをもってサビを制す!鉄製品のリペア

2018/08/15

小ネタ

一輪車がサビッサビでどうしよう……でも大丈夫! サビ落とし不要ッ! ペンキも塗らずッ! 目からウロコのサビ対策!

錆びた鉄製品の様子

まずはこちらをご覧あれ……

土やレンガの運搬で酷使された結果、塗装が剥がれ、雨に打たれ、サビッサビになってしまった哀れなマイ一輪車。いい加減、お手入れしなければ!
ぱっと思いついたのが、「サビを削り落とし→ペンキを塗り直す」という方法。でも、一輪車ってスコップの剣先が当たってペンキが剥がれやすいし、剥がれたらまたすぐサビそうだし、気乗りしないなァ。サビを防ぐのに、何か他にいい方法ないかしら? 調べた結果、予想外の方法が見つかった。

鉄は赤サビ状態がデフォルト

そもそも、鉄は不安定な物質で、酸素とくっついて酸化鉄(赤サビ)になろうとするらしい。赤サビが浮いている現状が、鉄にとってはナチュラルで居心地がいいのかァ……。しかし、人間にとっては不都合なので、どうにかして酸化を止める=表面をコートする必要がある。

表面コートの方法3つ

表面を覆うには、①メッキ処理(DIYでは難しい)、②ペンキなどの塗料を塗るの他、③黒サビでコートする方法があることがわかった。黒サビ? 黒サビってもしかしてアレかい?

黒サビコートの方法2つ

鉄につくサビには赤サビと黒サビの2種類があり、黒サビは赤サビの発生を抑えるとして古くから利用されてきたそうな。なるほどな~南部鉄器やアイアン家具が真っ黒なのはそういうことだったのね。そういえば、自分も鉄のフライパンを買ったとき、せっせと空焼きして表面を黒くしてたわ。あれは黒サビを作ってたんやね~。

黒サビの作り方① 油を塗って加熱する

黒サビは、自然状態では発生しないので、人為的に作るしかない。まずは、鉄フライパンの空焼き処理と同じ、油を塗ってガンガン加熱する方法。調理器具に向く。

黒サビの作り方② サビ転換剤を使う

すでに赤サビが浮いている&加熱するのが大変な一輪車にはコレ!
なんと、化学反応で赤サビを黒サビに変化させる転換剤なるものがある! すごい、いちいちサビ落とししないですむ。むしろ赤サビがあればあるだけ、厚い黒サビコートができるんだから、赤サビ歓迎バッチ来いではないの!
色々調べて一番割安だった商品↑

錆びた鉄製品のリペア手順(錆転換材使用)

さっそくやってみよう。

サビサビの一輪車をひっとらえ、スクレーパーで浮いた塗装をガリガリ取り除く。

転換剤をボトッと落とし、
※ボトルの中で分離していたので、使う前に良く振るとよい。

刷毛で伸ばしながら塗る。おおお、塗った端から黒くなっていく! おもしろい!

そして、転換剤の伸びが良くって、あの量で、全部塗れた!(ちょっと余った) このひとボトルでかなりの面積いけそうやないの~!

使い終わった刷毛は新聞紙になすり付けて洗浄(刷毛に付いたサビ粉が黒く変色しているので、こんな汚れが付く↑)。次回もまたこれで塗ろう。

小一時間ほど乾かして完成。ヒャッホーイ! なんかシックになったよ!

塗装を剥がすのがちょっと面倒だったけれど、転換剤の塗りはあっという間に終わった。今後は、赤サビが出た部分にちょこちょこ塗りながら……いつか、全身真っ黒の格好いい南部一輪車(笑)になるかも?

反省点

などと、調子に乗ってたら、台風12号が大雨とともにやって来て……

赤サビ復活! ぎゃふん!

ああ~やっぱり、いくらなんでも3~4日雨水溜めっぱなしになっていたら、赤サビが出てきてしまうのね。黒サビの厚さも南部鉄器に比べれば、ずっと薄かったろうし。赤サビ、舐めたらアカンな(またすぐ黒サビに変わってもらうけどな!)。

それでも、単に雨に打たれた部分の黒サビ部分には、赤サビ発生なし! よしよし、えらいぞ! 今後は一輪車を立てかけて保管するなどして、雨水が溜まりっぱなしにならないように気をつけようっと。

応用

黒サビコートに味をしめたワタクシ……次なるターゲットは、

ワイヤーメッシュ!

土間コン用の建材だけれど、ガーデナー的には植物誘引用トレリスとしての市民権を得ている子。鉄製なのでサビやすく、サビはサビのままシャビー感を楽しんだり、ペンキを塗って保護したりという方法もある中で……私はやっぱり黒サビコートでいこう。

ということで、早速ひとつ買ってきて、

水路にジャボーン!!!

あえてサビをまとわせて……からの、黒サビコートに衣替えする予定。

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著者:なおと
関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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