石畳(乱形石)の並べ方―2つのルールと3つのコツ

2018/12/22

レンガ・敷石

自然石で作る石畳、2つのルールと3つのコツを掴めば効率アップ!
 このコツ、テキストには載ってない!

これまでのおさらい

現在、土が丸出しの我が家の駐車場。どう舗装するかあーだこーだ悩んだあげく、

街中で見た石畳からヒントを得て、

石が出たら、敷けばいいじゃない。ということになった。

石畳(乱形石)の敷き方ルール

①三叉路を作る ②長い一本道を作らない

マイテキスト↑によれば……
三つ又ができるように並べ、四つ目地や通り目地ができたらダメ!
ということらしい。三つ又を目指していれば、おのずと四つ目地は避けられるはずだから、要するに、
①三叉路作って、②長い一本道を作らない!
ってことね。ちなみに上の写真は、例の街中で見かけた乱形石。プロの仕事でも掟破りが出てしまうくらいだから、ルールは明瞭でも、実際に守り切るのは難しそうだ。

ルール遵守のためのおすすめBGM

試しにやってみたところ(1㎡で5時間がかり)、……ん!?

なっ、長い一本道がッ……いつの間にィィ!?
三叉路ばかりに気をとられ……ハッと気付けばこの有様。なんてこった。やり直しだ。

石を入れ替え、道を寸断した。やり直すのはかなり手間だ(1時間かかった)。石一つあたり5~6個に囲まれているので、一つ入れ替えるだけでも周囲への波及効果がえげつない。
三叉路に気を取られていると、知らない間に長い一本道が出現する。これが乱張りの怖さと見たり。やり直しは非常に手間だし、これまでの労力が水の泡と消えてやりきれない。そんな目にあわないように、常に長い一本道に注意したい
こちらを脳内BGMとして延々流したら、失敗しなくなった(笑)。

実践編

下地

通常の乱形石の下地は、①地面を突き固め、②砕石を5cm敷き、③モルタルを3cm敷くというもの。しかし、自然石を敷く場合は、厚みがバラバラなので、一律に何cmとかの下地を敷けない。そこで、①地面を突き固めるだけでいってみる(この1年間、散々車で乗り入れたり、上を歩いたりしたので、突き固め終了とみなす)。沈下などの不具合が出た部分は、はがして土を足すつもり。

コツ① 水平を取る

エッジには木の棒&水平器を、今並べている部分には、端から端まで水糸を引っ張っている。自然石はもともとデコボコしていて、単体で水平に置く(水平器を使う)のが難しい。かといって、足で踏んだ感触を頼りにするだけでは、範囲が広がるにつれ、傾斜が出てきてしまう。そこで、棒や水糸を目安に、端から端までの全体の水平をとる
当初、水糸なしで適当に並べていたのだけれど、さぁできた~! と思って歩いてみたら、どんどん傾いていって、うっわ気持ち悪ッ! となってしまった。この先長く使うものだけに、妥協できず、全部ひっぺがしてまたやり直し(泣)……最初からちゃんと水糸張っていればよかった。

コツ② エッジの石はごっついのをがっつり埋める

今回、モルタルなしで石畳を敷いているのだけれど、やはりエッジには大きくてごつい石が安定感ある。

こういう感じで、埋め込んでおくと、日々歩いていてもずれてこない。エッジ石同士も、隙間が極力出来ないように、みっちり並べるとより強度が出る。

コツ③ 鈍角ができるように並べる

目地が三又になればなんでもOK……というわけではなく、鋭角を作ってはいけない。

鈍角ができるように並べる。なぜなら、鋭角を作ってしまうと、鋭角にあてはまる自然石が見つからなくて困るから(庭から出る石はだいたい丸っこい)。鈍角にしておけば、次に並べる石の候補数もぐんと上がるし、作業スピードも上がる。このコツ、テキストには載ってなくて、実践の体当たりで会得。

注意点など

石ワークはやっぱり危ない

石を取っ替え引っ替え、パズルをはめていくわけだけれど、疲れが出てくると、指を挟みやすくなるので注意。パズルに熱中してなかなか止めにくいのだけれど、ヒヤリハットがあれば、いさぎよく休憩したり、翌日に回したりする方が安全。

便利な道具たち

座り仕事になるので、ちょっとしたイスに腰掛けて作業するのがいい。
※横着してしゃがんだまま作業したら、腰痛になってしまったので……。


座ったまま使える道具が便利。一本鍬は、元は100均で購入した三本鍬だったのだけど、壊れて1本に……(汗)。しかし、コレが使える! 細かいところの土をほじるのに重宝する。

感想

やってみてわかったこと……2つのルールに従って、できるだけ目地を狭く、石同士をくっつけるように敷くと、想像以上に石がずれない、動かない。地面に置いただけなのに……石同士ががっちりスクラムを組んでいるおかげだろう。こういう石畳の敷き方って、モルタルの無い時代に考案され継承されてきたものだから当然といえば当然なのかもしれないけど、すごいな~。逆に、下地や目地をモルタルでガッチリ固めるのであれば、多少ルールからそれても問題なさそうだ。我が家では目地にまさ王を入れて固める予定なので、もうちょっと気楽に構えてもええんかも。
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関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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