さてさて、我が庭の南側、総長16mに渡って施工してあるのが……
昭和感むんむんのブロック塀!
見た目のうっとおしさもさることながら、問題なのが……
ご覧の通り、だいぶ傾いている控壁。ブロック塀の倒壊防止という重要な役割があるのに、これじゃマズイなぁ(汗)。
実は2年前にモルタルで補修してみたのだけれど、同じところにヒビが入ってしまった。ブロック塀の補修については、中途半端にモルタルを塗っても、薄くてまたすぐ割れてくると聞いていたが本当だった。
美化を目的とするが、補強も兼ねている。
ということで、以前構想を練った、控壁のボリューム化! コンクリートで肉付けし、自作スライスレンガを貼って積みレンガ風にするプラン。いよいよこれを実行したい。
ただ問題なのが、こういう角柱にすると出隅になってしまうので、
コーナーレンガを大量に作らないといけなくて……
コーナーレンガの切り出しは、手間がかかるし、成功率低くてバキバキ割れるし……もう二度とやりたくない!
45度カットした2つのスライスレンガから成るなんちゃってコーナーレンガは、やっぱりチョットかっこ悪いので目立つところに使いたくないし、かといって、スライスレンガを出隅にタイル貼りするのは、なんか負けた気がする(?)のでいやや……。
さて、どうしたものか……
とここで、ふと思い出したのが!
太っちょマルガレータ!
太っちょマルガレータ(Paks Margareeta)このフォルムに着想を得て、
エストニアのタリン旧市街にある砲塔。海からの攻撃の脅威から市街を防衛することの他に、港から訪れる人々に力強い印象を与えることを目的として建造された(Wikipediaより)。
めちゃデカいラップの芯みたいな紙管。
ボイド管(直径30cm)を買ってきた。
真っ二つにして、内側にあぜシートを敷きこむ(防水と型離れのため)。
久しぶりの型枠大工!
組み合わせて、こうなった。倒壊しないようにクランプで挟んだり、ガラin土嚢袋で押さえたり。
角をまるくして出隅を無くした円柱……というより、かまぼこ柱か。コーナーレンガは不要で、普通のスライスレンガをぐるり貼ればいい(はず)。そして、コンクリをでっぷり付けるので、ひび割れもしにくいはず!
コンクリ比率はセメント1:砂3:石6。
久しぶりのコンクリワーク! コンクリを大量に練るときはやはりトロ箱と左官クワがあると便利。また、今回は投入口が地上1.4mと高い位置にあるので、トロ箱をアルミ長脚立の上に置いて位置を上げている。これがないとコンクリを流し込むのが非常にしんどかったと思う。
上からドサドサ流し込む。底の方がどうなっているのか目視できない……ちゃんとみっちり詰まってくれているだろうか?
ほんとは3日くらいは置きたかったのが、あいにくと雨の予報。ボイド管がふやけると使い回しできない……ってことで、翌日型枠を外すことに。
そっと外すと、やはりのクランチチョコ化! 庭から出土した大きめの石を骨材に入れたため、詰まって空洞ができてしまっている。
そして、正面の狭い部分もうまく入らなくてむき出し(汗)。あらら……
モルタル比率はセメント1:砂3
急遽モルタルを練って隙間を埋める。コテも使ってみたが、手袋してモルタル団子をなすりつける方が断然早い! きめが粗いが、いずれレンガでカバーする予定なので問題なし。コンクリがまだ硬化しきっていないけど、むしろその方がモルタルとの接着が強くなるようなので、早めに型枠外しておいて良かった。
穴を全部モルタルで埋めた。この後、雨がかからないように、ブルーシートでカバーしておいた。
2階から見ると、ボリューム比がよくわかる。
素人DIYなので、控え壁の補強がこの方法で正解なのかは不明……個人的にはどっしりして頼もしくなったと思う。体当たりしてもびくともしなくなったのが嬉しい。
ちなみに、ブロック塀の基礎は赤ラインの部分に帯状に入っていた。今回の肉付け部分は、基礎コンクリまで土を掘って、これに接合できるように建てた。
4つ全部太らせたり~!
……と、かる~く書いているけど、1機建てるだけでも2時間仕事でしんどかった×4回。型枠作りも案外手間取り、一度組みたててから現場あわせで微調整しつつ、制作6時間くらいかかったかな。
次はレンガを切ってスライスレンガを量産しなければ!
【今回使った道具】
Kobjet (コブジェット) クランプ 【60mm × 200mm】 (4)