サクサクやわらかインゲン3品種を栽培して食べ比べる!
甲乙つけがたし~~
やわらかインゲン3品種
6月に入り夏野菜の収穫が始まってきた家庭菜園。
(不耕起・草生栽培)
中でも楽しみにしていたのが、
インゲンマメ。4月1日まきの3品種が出そろった。
市販されないレア野菜を育てるのが家庭菜園の醍醐味ッ……ということで我が家では、キュッキュしないやわらかインゲンのみをチョイスした(キュッキュはあかん寒気する……)
まずエントリーしたのは、
大江戸菜豆(つるなし)
すでに良いサイズで鈴なり! 3名中最も早生っぽいか!? 平さやなので見つけやすい。揃いも良くて販売用に向きそう。
続きまして、
サクサク王子ネオ(つるなし)
サカタの御曹司・サクサク王子とサクサク王子ネオの兄弟グループから、今回は弟のネオが参戦。夏に強いらしいぞ!
そして、
つるありモロッコ
支持されてなんと40年! タキイ種苗より大御所が登場。背丈はすでに2.5m超え~。※なお、同じくタキイ種苗から出ている「つるなしモロッコ」は、普通のキュッキュする硬いインゲンなので注意!食味比較
さっそく収穫してみた。
茹でてみた。
で、実食……
中でもサクサク王子ネオは丸さやという形状から、ポッキーを食べているかのような軽快な歯ざわり。大江戸菜豆とつるありモロッコは食感が似ていて違いがよくわからない。大江戸菜豆とモロッコを冷凍用に短めに茹でたところ(熱湯2分)、大江戸菜豆はモロッコより柔らかく、よりサクサク感があった。そして、食べ比べるとわかるが、つるありモロッコが一番甘みを感じるかな?
糖度を測ってみた。生のままで各3つずつ、茹でた後に各2つずつ(なお、加熱で糖度の変化は見受けられなかった)。
【平均糖度比較】
大江戸菜豆……4.4度(5.0,4.8,4.2,4.0,4.0)
サクサク王子ネオ……4.82度(5.7,4.7,4.2,5.0,4.5)
つるありモロッコ……5.2度(4.9,4.7,5.9,5.0,5.5)
今後どれを栽培すべきか
3品種の特性一覧表
| サヤ | 糖度 | 収量 | 春まき | 夏まき | 支柱 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大江戸菜豆 | 平 | 4.4 | 〇 | 〇 | ?※1 | 不要 |
| サクサク王子ネオ | 丸※2 | 4.8 | 〇 | 〇 | △※3 | 不要 |
| つるありモロッコ | 平 | 5.2 | 〇〇※4 | 〇 | ×※5 | 要 |
※1大江戸菜豆は夏まき夏~秋採り出来るか実験予定。
※2丸サヤは収穫時に見つけにくいのが難点だが、歯ざわりは軽快で良。
※3サクサク王子ネオは夏まき夏~秋採りできるが、当地では春まきに比べるとやはり収量減。
※4一般的につるあり種の方がつるなし種よりも単位面積あたりの収量が多いらしい。
※5つるありモロッコは耐暑性低く、夏場は着果減。かつ、当地においてつるあり種は7~10月頃はカメムシの吸水害に合い秀品率ダダ下がり。
春まき初夏採り
支柱を用意できる畝ならつるありモロッコを、支柱なし畝ならサクサク王子ネオにしようかな。
夏まき夏~秋採り
過去の作付け実績から夏まきでもそこそこ採れるサクサク王子ネオ。そして、今年は大江戸菜豆の夏まきも試してみる予定。そして、このタイミングでなんと! 第4の選手登場!
晩生で蒔き時は6月中旬以降という、遅れてやってきた大物(つるあり)新人だ! つるありは当地では7月以降カメムシの吸水害に合いやすそうなのではあるが、試しに栽培してみよう。松尾農園さんにて種を手配中。届き次第、夏まき品種比べに取り掛かろう。
調理でキュッキュしないインゲンを作る方法
インゲンのキュッキュ苦手やのに、普通のキュッキュ品種を蒔いちゃったわ~どうしましょ……という場合でも大丈夫。調理の仕方でキュッキュを回避できる方法がある。
インゲンの素揚げ
180度くらいの油で1分ほど素揚げにし、塩を振る。シンプルだがうまい! そして、過去に栽培歴ある硬いつるなしモロッコや丸さやケンタッキー101、長平さやシュガグリーンのいずれもサクサクになったので、どの品種でもやわらかになると思う。重曹茹で
重曹水で茹でればやわらかに! この下ごしらえさえすれば、ぶっちゃけどんな品種のインゲンを栽培してもええのんよね……。ただ、我が家ではゆで汁を再利用してお味噌汁やスープを作るので、そうなると重曹を使いづらく、どうせ栽培するならデフォルトでやわいインゲンがほしかったんや……。
ということで、品種特性としてのやわらかインゲン探求の日々は続く!
この他にもキュッキュせんとやわいで~いう品種があればぜひご教授ください~。













