ナメを避けられると巷で噂の資材をいろいろ試してみた結果は!?
ほんとに使えるアイテムはどれなのか~ッ家庭菜園におけるナメの危険性
梅雨らしいお天気が続く今日この頃! 梅雨といえばナメの季節~(汗)。もともとわが庭には何故だかナメが多く、ほっといたら野菜がかじられ放題になってしまう。ナメの何が嫌って、まあ見た目もアレなんやけど、寄生虫がおって生体や糞の非加熱摂取で病気になるリスクがあるっていう(→国立環境研究所「広東住血線虫症とは」)……生食する野菜については、絶対に這われたくないッ……絶対にだ!
使用資材
そんなこんなで、春先からナメと格闘していた。いろいろ資材を試してみたので結果を記録しておこう。方向性としては、できるだけ自然にやさしいものを使いたいな~……

というわけで、ネット検索して、非農薬系の資材を用意してみた。ツバキ油粕に含まれるサポニン、コーヒーに含まれるカフェインがそれぞれナメを忌避するらしい。銅もなんか知らん嫌がるらしい。
4月、菜花として収穫しようとしているビタミン菜の株に、ツバキ油粕をバラバラぶっかけ、インスタントコーヒーをバラバラぶっかけ、銅線をぐるりと置いてみた。ここから立ち上がってくる菜花がナメにかじられなかったら防除成功となるが、果たして……?
結果発表
ツバキ油粕……×失敗
インスタントコーヒー……×失敗
銅線……×失敗
全部ナメられて終わった。
まぁね、そうなると思ったよ……。ツバキ油粕のサポニンゆうても、水に大量に溶かしてサポニンプール作ってその中に鉢植え置くとかしな意味ないやろな~(コーヒーもしかり)……銅線もこんなスカスカじゃあねぇ……いくらでも抜け道ありそうやしね。どれもこれも本気でがっつり使えば効果があるのかもしれないけど、手軽に使えなきゃ本当の意味で使える資材とはいえないと思うわけで……。
本当に使える資材
ってことで、真打登場。
スラゴ(燐酸第二鉄)は、ナメクジ・カタツムリを狙い撃ちする有機JAS適合農薬。燐酸と鉄の化合物。基本的に無害だが、ナメらが食べるとお腹壊して数日後にひっそり死んでまうらしい(ほかの生き物には影響ない)。食べ残しは徐々に燐酸と鉄に分解されて肥料になる。基材の穀粉も分解されるだろう。お子さんやペットのいるご家庭でも安心して使用できる。……うん、いろいろ優しい(ナメには厳しい)。
使えん前三者と同時に、スラゴもバラバラまいておいた(スラゴは米粒くらいのペレット)。
スラゴしか勝たん
無事、スラゴ株のみ、ナメの這わないきれいな菜花を収穫できた。
無農薬は厳しいけど、燐酸第二鉄はめっちゃ効くことがわかった。それにしても、スラゴも食べて、菜花も食べてってことはせえへんのやね。株本のスラゴだけ食べて?、菜花に上がってこないってことは……スラゴ食べた直後からお腹ぐるぐるして食欲なくなるねやろか? 畑全体にまいてナメをせん滅させるというより、狙われる植物の株本にぐるりとばらまく使い方が効率良さそう。これからの季節なら、ピーマンやキャベツの株本、ペチュニアやカリブラコアの株本などかな。
さて、燐酸第二鉄剤は色んなメーカーから発売されているけど、最近はコスパが良いこちらを愛用している↓。徐々に分解されちゃうそうなので、毎月1日と15日にまいてみている。