再生野菜の収穫

2017/12/16

菜園

 芯を捨てるのはちょっと待った! 植えれば2度いや、3度おいしい!? 超簡単なアブラナ科野菜の再生栽培をご紹介。

この春から図書館で野菜づくりの本を借りまくって勉強している。中でもお気に入りの雑誌、月刊現代農業(→HP)に気になる記事が……
「キャベツやブロッコリーのわき芽を挿し木して増やしています」(月刊現代農業2016年5月号62頁)
「キャベツもブロッコリーもほとんどタネを買う必要がなくなりました」(同65頁)
野菜も挿し木できるとな!? キャベツもブロッコリーも一度苗を入手すれば、ねずみ算式に増やしていけるのか……すごいな。ちなみにキャベツは多年草で、わき芽を伸ばせば、2回取り3回取りもいけるとのこと(月刊現代農業2016年12月号294~298頁)。なんてコスパのいい野菜なのか。

もしかして、アブラナ科野菜全般について、挿し木(挿し芽)ができるのでは? さっそく実験してみることに。

2カ月前の10月中旬、スーパーで買ったチンゲンサイの芯を庭の片隅に植えてみたところ……

Oh! こんなんなった。しっかり葉が展開している。根付いたみたいだ。大成功! 気温が低いので生長はゆっくりだったけれど、十分収穫できるサイズになった。むしろ、気温が低いからこそ、虫も付かずにきれいに育ってくれた。

ここは実験区画その1。荒ぶる雑草にまみれる我が庭の片隅。実はここに、いろんなアブラナ科野菜が植わっている。
おわかりいただけるだろうか……

チンゲンサイの芯のみならず、普段なら捨ててしまうキャベツの芯、ハクサイの芯、タァサイの芯、ダイコンの首元を植えこんでいる。先陣を切ったチンゲンサイはさすがの生長ぶり。右上のキャベツ・ハクサイがこれを追いかける。タァサイは昨日植えたばかりのニューカマーだ。ダイコンはどうなるかわからない。ちなみに肥料は、米ぬかを株周りにさらっと播いただけ。水やりはお天気任せだ。

今日はチンゲンサイを収穫する。もちろん、外葉から掻き取って、若葉と株はそのまま残す。春になって、トウ立ちして菜花としても収穫したい。

庭中の実験区画からチンゲンサイを収穫したところ、ざっと2株分くらいになった。年末は野菜の値段が高いので、こういうのが助かる。

フレッシュな再生チンゲンサイは、今夜の一品となった。食べた瞬間、鼻につんとカラシナの匂いが抜ける(辛みはない)。味が濃い!? 何これ、スーパーで買ったのと全然違う(って元はスーパーで買ったんだけど)。畑でたくましく育った野菜って、パンチのある味がするんだな。早くきちんと畑を作って野菜づくりをしたいものだ。とりあえず、今後もスーパーで買ったアブラナ科野菜の芯は、庭に投下していこう。虫の少ない3月いっぱいまでは楽しめそうだ。

【後日談】畑土が痩せていてストレスフルで育つとこういうカラシナ風味になるようだ。その後、だんだんと畑土が肥えていく(炭素が増えて黒い土に変わっていく)につれ、このつんとしたカラシナ風味が消えていった

別区画のコマツナも成長中!

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著者:なおと

著者:なおと
関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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