土壌pHを測る→ショッキングな展開に!

2018/01/16

堆肥・肥料・土壌改良

嘘みたいな数値にもんどりうつ!

 水道水は中性だけれど……

 pHとは

酸性・アルカリ性を示す値。高すぎても低すぎても作物が育たない。作物ごとに適正pHは多少ばらつきがあるものの、ほとんどの作物がpH5.5~6.5(弱酸性)の土を好む。このpH帯では土壌養分がよく溶けるからだそうだ。

引用元:「月刊現代農業2017年10月号」,72頁,農文協

引用元:「月刊現代農業2017年10月号」,73頁,農文協

一般的に、日本の土は雨に晒されると酸性になると聞く。酸度を調整するために畑には石灰(アルカリ)をまくよう説く書籍も多い。でも実際、我が家の土はどうなんだろう。pHを測ってみようと思いたつ。

pHを測る道具

pHを測る道具について調べてみると、

こういうメカニカルなのと、

こういう理科の実験っぽいのが候補に上がる。後者の方が安かったのとインスタ映え?しそうなので、とりあえず後者を購入。

pHの測り方(水溶液)

サンプルの採取

サンプルの土を採取。
・前庭と裏庭。
・山砂(新築中に建材として外から客土したもの
・市販の赤玉土(比較用)
・手作りのくん炭(比較用)

中性の水で溶かす

水道水を測ってみた。大体中性(7.0)だ。この水で水溶液を作ろう。

サンプルの土に水道水を注いだ。濁りが沈殿するまで待つ。

上澄み液を取り、試薬を溶かす

一晩たった。濁りが沈殿している。この上澄み液を付属のカップに取り、試薬を2滴たらす。

結果

さぁ、我が家の土は5.5~6.5の弱酸性を示してくれるのか? はたまた石灰が必要な5.0以下酸性を示すのか?

前庭

8.0
えっ。
8.0!? そんなまさかのアルカリかいッ。じゃあ裏庭は?

裏庭

7.5

やっぱりアル! そんなことってあるの……これ、試薬のバグでは? なんでもアルカリになっちゃってるのでは?

山砂(真砂土)

6.5弱
ここで、客土した山砂がいい数値を出す! とともに試薬がバグっているわけではないことが明らかに……

市販の赤玉土

6.0
赤玉土は園芸土のベースなだけあって優等生な数値。

手作りもみ殻くん炭

9.0
目も覚めんばかりのブルーグリーン。アルカリ資材として使われることもあるだけに、納得の数値。※もみ殻燻炭は、モノによりpHが異なる。うまく作ると製造過程で生じる木酢液の影響で弱酸性化するらしい。うちのは素人がちょっと焦がして作った物なので、やはりアルカリだった。

雨水

6.5
くみ置きの雨水も測ってみた。弱酸性だ。この水が常に大地に降り注いでいるのに、なぜに我が庭は弱アルカリなのか……?

川砂

7.0
急遽、川砂を測ってみた。急すぎて、カップに直接砂をぶっこむ雑さだったが、なんとか計測した。だいたい中性だ。

みどりの相談窓口できいてみた

なぜ、我が庭はアルカリなんだろう。元々そうなのだろうか? もしかして建築中に、コンクリートからアルカリ分がしみ出してしまったとか? いや、それとも何らかの土壌汚染なのだろうか……不安になってきた。一人で悩んでも仕方ない。近所の植物園の相談窓口できいてみると、帰ってきた返事は……

その辺り一帯の土地はアルカリだよ

――なんと!
「土壌改良するならバーク堆肥や腐葉土を多めに混ぜるといいよ」
――そうかー!
ということで、今後は脱アルカリを目指すことになった。目標は6.5だ。とにかく堆肥をいっぱい用意しなくては。場合によっては酸性資材を投入することになるかもしれない。
それにしても、最初にpHを測っておいて良かった。これを測らずに見よう見まねで石灰なんか播いたら、不毛の大地が広がるところだった。危なかった(大汗)。土壌改良材として燻炭を量産したいと思っていたが、これ以上アルカリになったらまずい。燻炭製造は諦めることにした。

次回はもっと手軽なリトマス試験紙を買おうと思っている↓
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著者:なおと

著者:なおと
関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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