スライスレンガ(レンガタイル)のマニファクチュア化に成功! ポイントはホールド力と小ワザの積み重ね。そして、根性!
スライスレンガとは
さて、我が家の汚ブロック塀の美化プロジェクト。現在の構想はこんな感じ。ポイントは壁貼り用のスライスレンガ(レンガタイル)。意匠性と実用性(漆喰壁の汚れ・カケ防止)を兼ねて多用するつもり。
市販のスライスレンガ(レンガタイル)の価格
(セメント系のイミテーションレンガではなく)焼き物のレンガをひと通り調べてみたのだけれど……
最安でも平米あたり1万円する(2018年3月現在)。うーむ。高い。高いぞッ!
いつものレンガをスライスした場合の価格
アプローチのレンガ道を作ったとき、グラインダーを利用すればけっこう細かい細工ができていた。ということは、グラインダーでいつものレンガをスライスすればよいのでは!
早速試算してみよう。レンガ1個(45mm厚×90mm×190mm)を6枚にスライスするとして、100枚あれば1平米埋まる。つまり、レンガ17個あれば1平米分とれる。レンガは1個80円ほどなので、平米あたり1,360円だ。やっす! 君に決めた!
スライスレンガの作り方
実際に切ってみると、かなり難しい。何度も失敗を重ね、落ち込みつつ……試行錯誤の結果、なんとか製造ラインが軌道に乗った。
道具
①グラインダーのサイドハンドル
②ワークベンチ
この2つがポイント。レンガを安全かつ効率的に切断するには、ホールド力が最重要だ。
リンク
こういうワークベンチはホームセンターで購入(お値段2,000円くらい)。4つの黒色部品&開閉する天板でレンガをホールドできる。これで両手が空く&立って作業できる。
③グラインダーの刃はできれば切れ味のいい新品がいい。うちは↓こちらを使用(ピンク刃の方)。
リンク
④レンガタガネとハンマー
装備
粉飛びがすさまじいので、全身を養生する。マスク、防護メガネ、帽子は必須。
めちゃめちゃ粉飛ぶで。グラインダーの扱い方
グラインダーを三点支持で持つ。ハンドルを持つ右手(利き手)が動作のかなめ。左手と腕のとこで補助的に支える感じ(色々試してこの持ち方が最も安定感あった)。切断するときは、常に奥から手前の一方向、一定のスピードで動かす(腕で動かすというよりも、腰で上半身ごと動かす感じ)。
実際の切り方
事前にレンガを水に漬けるかどうかはお好みで……。
・湿ったレンガ……粉飛びはマシ。切れ味はねっとり、刃がやや重い。
・乾いたレンガ……粉飛び注意(欠片が顔にビシビシ飛んでくる)。切れ味はやや軽やか。
フリーハンドで切っていく(えんぴつ線を引くのが面倒だったので)。
まず、①目測で真ん中に一本溝を切る。次に、②奥側に印キズを付ける。
印キズを頼りに、溝を切っていく。このとき、左列から右列へと順に切ると切りやすい(グラインダーの位置や隣列との幅を確認しやすいため)。
一度で完ぺきに深く掘ろうとしないで、2〜3回溝をなぞって掘り下げる(その方が楽で、グラインダーに負荷がかかりにくい)。溝はできるだけ深い方がよい。
ひっくり返して、裏側も同様に溝を掘る。なお、1枚1枚切り取るよりも、このように最後までレンガ姿をキープした方が、ホールドしやすく安全と思う。
地面に新聞紙を敷きレンガを置く。溝にタガネを打ち込んで、1枚ずつ剥がす。
グラインダーの歯が届かない中心部分はちょっとデコボコになる。これは、壁に貼った後でグラインダーで一気に研磨して取り除く。
このような流れでスライスすれば、レンガ1個につき5分程度で切断完了できる。道具を揃えたり、切る手順を工夫したりと、ひとつひとつの小ワザは地味だけれども、その積み重ねが重要。あとは、ともかく根性あるのみ! そしてグラインダー作業は集中力を要するので、あまり長時間やると精神をやられる。こまめに休もう。
本日の成果。ちょいちょい休みながら、一日でレンガを30個ほどスライスした。
コーナーレンガの切り出しにもチャレンジしたけれど、ことごとく砕けた……コーナーは難しい〜(はぎ合わせて使うけどね!)