ガーデナーの敵・テッポウムシ! 株元ガードで不法侵入を防ぐ! つるバラをガードする場合のアイデアも。
過日、キウイの植えつけをしたときに起こった悲劇。
ノーガード戦法の結果…… |
と誓ったあの日から早2ヶ月。虫の動きが活発になる前に、対策をとりたい。ただし、化学農薬は使いたくない。そこで、物理的にガードする方法でいくことにした。
なお、テッポウムシについて本やネットで勉強した結果を最後にまとめている(※虫の画像アリ)。
果樹のガード方法
材料
巻き方
クリの木(白いワイヤーメッシュはアニマルガード用) |
釣具店の包装紙より |
※ユニノットは、結んだ後で、輪っかの大きさを広げたり縮めたりできる結び方。
来るなら来やがれ!(いや、来るな!!) |
以上が我が家の物理的ガード方法。他にも、畑用の防虫ネット、不織布やアルミホイルを巻き付ける方法があるらしい。
【2023年11月3日追記】ーーーーーーーーーー
この方法を試して丸5年、1本もテッポウムシに入られていない。
つるバラのガード方法
一本立ちの果樹ならば、上記ぐるりガード作戦でいける。けれど、
鈴木満男,「バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック」,NHK出版,2007,94頁 |
株本に軽石を盛る/土を盛る
・軽石でできた鉢底石を盛る→http://www2s.biglobe.ne.jp/~kinbara/teppomusi.htm
・株本に土を盛る(株が若いうちは土を押しのけてシュートを出す力が弱いので、盛らない)※成株ならば多少土を盛ったとしても、問題なくシュートが出るそう。
砂を混ぜたボンドでガードする
青森のリンゴ農家さんによるネズミ対策(ネズミが木の幹をかじる)。
8リットルのバケツに木工用ボンドを3kgほど入れ、その上に砂をボンドが隠れるくらい入れたら、水を加え……ブラシでよく混ぜ合わせ……幹の枝下から地際まで塗ってやる……その後5年ほどたってもネズミの被害はありません。(「月刊現代農業2017年12月号」,農文協,37頁)
木にダメージを与えることなく、ネズミの食害を封じたそう(木工用ボンドは、木の保護材(カルスメイト)代わりに使えるらしいので安心感ある)。砂のガリガリした感触をネズミが嫌がるのでは、とのことなので、テッポウムシも嫌がるのでは?
今後つるバラを植えたら、これらの対策を実践してみようと思っている。
カミキリムシ・コウモリガの生態について
敵を知り、己を知らば……ということで、やつらの生態についての簡単なまとめ。(※虫の画像が出てくるのでご注意)
こちらを参照した↓
虫のしわざ観察ガイド 野山で見つかる食痕・産卵痕・巣 [ 新開孝 ]
カミキリムシ
いわゆるテッポウムシ。幹をかじって、産卵→幼虫が内部を食い進んで最悪木を枯らすという悪魔の所業。特に地上30cmあたりまでが危ない(入られたら枯死する危険大)。虫は鳥の目に晒されるのを嫌うため、株元の草を取り払い、スカスカにしておくだけでも一定程度防ぐことができるらしい。
同書97頁より |
同書96頁より |
成虫は葉を食べる。同書97頁より |
コウモリガ
カミキリムシ同様、幼虫が木の内部を食害する。
同書92頁より |
同書93頁より |