固い・痩せてる・酷暑で乾燥!という三重苦の地で挑むエダマメ栽培。エダマメって、ほんまに痩せ地で育つのん!? その実験結果を発表~!
種まきwithペットボトルガード
7/22、夏草萌えるバトルフィールド(主庭)にて鎌を振り回し、
久しぶりに地表が見えてたわけだけど……、「地面遊ばせとくんはもったいない! 何か食べられるもん植えて~!」と、旦那氏が熱烈にのたまわるので(汗)、う~んといろいろ検討した結果、
黒豆のエダマメ!(大きくて味も濃くて大好き)を栽培してみることに。①7月に種まきOK、②痩せ地でも育つとされるマメ科、③コストパフォーマンス良し(スーパーで買うと高い)、④種をわざわざ買わなくても、手持ちの食用黒豆を播けばいいというお手軽さ!
ただし、現場はこんな。カチカチ固くて痩せてる。その上、7月は日向の外気温40℃超え連発で、地面はもうカラッカラ。
ということで、①乾燥対策は必須。あと、マメ科特有の②発芽までの鳥害対策も要るし、さらに、③生長途中で土寄せもしたほうがいいらしい。これらを解決する方法をうんうん考えた結果、
こんな感じにしたらどうかしら? ペットボトルの壁があれば、種を深めにまけるし(深い方が土が湿っている)、発芽までは鳥ガードもできる(&茎をばっさり切るネキリムシ対策にも)。ペットボトルを取り除いて、土を戻せば土寄せ効果も期待できる……という寸法。よっしゃ、これでやってみよう!
さっそく地面をガツガツ掘る。
固い! 固いわ!(汗)
※掘っているのは種まき部分のみ。不耕起農法をやる場合でも、1年目は耕す方がいいらしいのだが、暑くてしんどいので諦めてもういきなり不耕起でいく(汗)。
ってことで、深い位置に種を置いて、
3cm覆土して、ペットボトル筒を置いて、土を寄せる。
乾燥対策に、地表を刈草マルチで覆って、水ジャー。
ゲリラ部隊配置完了!
畑でもなんでもない荒れ地にて、今後どのような闘いを繰り広げてくれるのか!? 伸るか反るか、食うか食われるか!? がんばれ黒豆!
ハトの襲来~土寄せ・摘心・土寄せ
種まきから2日後(7/24)、ハトの襲来を受ける!
しばらく辺りをうろつくハト&ボトルガードの実力を見たいので、邪魔せずそっと物影から見守る私。
7/27、ぶじ発芽~! ハト被害はゼロ(ほじくり返された形跡なし)。ネキリムシ被害もゼロ。ただし、発芽しない豆があったので、急遽まき直した。
本葉が出るまでは、1日おきに水やり。本葉が展開してきたタイミングで、
ボトルを外し、1回目の土寄せ。双葉の下ぎりぎりまで土を戻す。本葉が出た以降は、葉が萎えない限り、みだりに水やりをしなかった。
※エダマメは通常2本立ちで栽培する方が、互いに切磋琢磨してよく育つらしい。ただし、黒豆はエダマメに比べて背丈も高くワイルドに生い茂るそうなので、1本立ちの方が好ましいという。
8/21、猛暑にめげず、お盆の降雨にも恵まれ、本葉いっぱい展開中。
「エダマメは本葉が5~6枚の頃に摘心すると収量アップ」ということなので、このタイミングで摘心。株元が盛り上がる程度に土寄せ(2回目)もしておいた。
収穫
台風が次々やってくる前に、支柱を立て、
花が咲いた~! 種まきから約1ヶ月後ね。ちょうどこの頃から台風やら秋雨やらで、気温も下がり、十分な降雨にも恵まれた。
エダマメは開花~結実の間に適度な水分(降雨)がないと実が膨らまない。また、高温すぎても膨らまない。途中、カメムシの来襲を受けたりしつつ、
種まきから3ヶ月、ついに収穫時期に! ここまで、全く肥料なしでやってきたーよ!
肥沃地との比較
さて、マメ科野菜は痩せ地でも育つとよくきく。では、肥沃な土地ではどうなるのかしら? つるボケするかしら? 案外いっぱい採れたりしないかしら? 素朴な疑問を抱いた私。よーし、実験してみよう!(実験大好きウェーイ!)
成長の比較
ということで、実は同時に肥沃地でも栽培していたのだった。ここは上層にもみ殻堆肥をたっぷりすき込んだ場所。荒れ地と比べて、葉っぱがもりもり育って、全体的にボリュームがある。
それぞれ、平均的な大きさの株を収穫してみた。肥沃地の草丈は90cm。荒れ地は50cm。うーん、やっぱり肥沃地の方が育ちがいいわ。……と、思いきや!
葉っぱを取ってみると、あらら……サヤの数は大差ない。葉の量に応じてサヤも増えるかと思いきや、そうではないみたい。肥沃地の株は間延びしている一方で、荒れ地の株はぎゅっと締まっている。
膨らんだサヤの量を比較。ほぼ同等。
(荒れ地の株は少し若取りだったようで、もう少し膨らみそう。あと数日おいてから追加収穫しようっと)
虫害の比較
肥沃地の株には、メイガが発生してしまった(この株で計5サヤの被害)。一方、荒れ地の株にはほとんど被害が見られなかった。メイガ発生の原因は、葉が生い茂り、風通しが悪くなったためと考えられる。
まとめ
栽培適期
今回の栽培で、黒豆は播種から1ヶ月後に開花、3ヶ月後に収穫時期を迎えることがわかった。開花~収穫の時期に、高温でなく、かつ一定の降雨が必要となると、開花時期をお盆過ぎに合わせるとよさそう(例年、当地ではお盆を過ぎると気温が下がり始め、降雨も見込まれる)。そうすると、播種時期は、7月中旬がベスト。あまり早い時期に種まきをすると水やりが大変そうなので、来年以降も焦らずに時期を厳守しようと思う。
無農薬でも防虫ネット不要
途中、ホソヘリカメムシの襲来を受けたが、意外と実害はほぼ出なかった。メイガの害も、肥沃地において1株につき5鞘程度で済んでいる。このことから、黒豆栽培においては、防虫ネットなしでもあまり問題ないことがわかった。
※通常の4~6月まき早生・中生エダマメの場合は、カメムシ対策必須(ただし、4/1まき6月末までに収穫する早生エダマメのみ、カメムシが出る前に逃げ切れる)。
痩せ地と肥沃地の比較
今回の実験では、痩せ地と肥沃地で収量に大差がなかった。
痩せ地栽培では、まず、肥料代がかからない。株がコンパクトに収まることから、株間を詰めることで面積あたりの収量アップを見込める、肥沃地栽培と比べてメイガの被害が少ないというメリットがある。
ということで、痩せ地栽培(無肥料栽培)がおすすめということに。
痩せ地栽培では、まず、肥料代がかからない。株がコンパクトに収まることから、株間を詰めることで面積あたりの収量アップを見込める、肥沃地栽培と比べてメイガの被害が少ないというメリットがある。
ということで、痩せ地栽培(無肥料栽培)がおすすめということに。
ずっとやりたかった焼きエダマメ! 黒豆自体の濃さもあいまって、まるでナッツみたいな美味しさよ~♪
焼いても美味しい♪フライパンで焼き枝豆 by 桃アン
枝豆を焼くと水分が飛び甘味が増します。 フライパン掃除が面倒なら魚焼きグリルでも!
cookpad.com
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