ドリル不要! ペール缶を利用したTLUDストーブ(ウッドガスストーブ)簡単バージョンの作り方をご紹介。所要30分ほどで完成!
先日自作したTLUDストーブ。無煙かつ炭も作れる薪ストーブで、とてもお気に入り。今回はもっと簡単に作れるのでは? とひらめいたので、早速やってみた。
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簡単バージョン |
出来上がりはこんな感じ。違いは、側面の丸い吸気口の代わりに、ペグを挟んで隙間を作ったこと。面倒な吸気口あけの工程を省略できる。以下で作り方と使い方をご紹介。
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穴あけバージョン |
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この穴あけ不要。そのためステップドリルも不要。 |
材料
・ペール缶 1個
・大きめの空缶 1個
・鉄製のペグ(または厚さ1~2cm程度の棒状の物) 2本
※ペール缶はホームセンターでも入手できる。蓋と本体で計1000円程度。
道具
・ドライバー、鉛筆
・太めの釘と金づち
・刃こぼれしてもかまわない普通のハサミ(または金切りバサミ)
作り方
ペール缶の掃除
蓋をこじ開ける。蓋のツメ部分の丸穴にドライバーを差し込めば、くいっとツメが持ち上がる。真ん中に穴をあけて、
こんな感じにカットして、
本体の加工
ペール缶の底に太い釘(ここでは目打ちを使用)で通気穴をあける。本体の加工はこれでおしまい。
蓋と本体との間にペグを挟んで置き、完成。(不燃性の、高さ2cm程度の棒状のものなら何でもいいのだけれど、鉄パイプを使う場合は、転がり防止のために、潰すとよさそう)
使い方
ストーブをレンガの上に設置。木や竹を縦に詰める。空気が通りやすいように、上部は空け気味にしておく。
新聞紙を1枚乗っけて、
着火。
蓋をする。
ちょっと火力が弱いかな?
そんなときは、追加燃料の段ボールを隙間から差し込めば……
勢い良く燃え出す。青いガス火で燃え盛る。TLUDストーブは安定感あるなあ。煙も出ず、一定の火力で燃え続ける。
横から見ると、炎が煙突に吸い込まれていくのが見える。なお、初回の火入れ時はペール缶の表面塗装が焦げて少々発煙するので注意(写真のように上から下へと焦げていく)。
着火から50分後。ようやく炎が落ち着いた。中では炭が赤々と燃えている。
蓋を外すとこんな感じ。水をかけて消火する。出来た炭は、乾燥させてBBQなどに利用できるそう。
このような感じで、側面吸気口あけタイプと遜色なく機能してくれた。隙間から着火用ダンボールを差し込めるのも便利だった。ドリルがない場合は、こんな作り方もおすすめ。