袋で簡単!落ち葉堆肥の作り方

2018/01/24

堆肥・肥料・土壌改良

 堆肥枠不要。コガネムシも予防。切り返しは適当にひっくり返すだけ。袋で簡単に落ち葉堆肥を作る方法をご紹介。

松葉堆肥を作りたい

我が庭がアルカリ土壌と判明し、改良材として酸性の有機資材を探した。結果、松葉堆肥がピートモスに次ぐ酸性であることがわかった。うーん、松葉堆肥! ほしい! しかし市販品はない……となれば自作するしかない。ないものは作るッ それがDIYの精神ッ

松葉を入手するには

採取の許可をもらう

まず、材料の松葉をどうやって入手しようか。松茸山でも持っていれば苦労はないが(※地表に松葉が堆積していると松茸が発生しないので、松葉掃除が必要らしい)……ここで、ふと思い出す。松っていえば、そう確かあそこの公園って松林があったなぁ。そうか、公園か! 公園の落ち葉なら拾ってもいいのでは? さっそく市の公園管理課に聞いてみると……。

公園の落ち葉につきましては、自由に採取していただいて結構です。」

っしゃ! 一応、公園名を名指ししたけれど、公園一般で落ち葉採取OKだった。これで市内の公園が我がテリトリーに。

採取する

ということで、寒風吹きすさぶ中(汗)、袋片手に公園にやってきた。常緑樹である松は、気温の下がる12月~1月に最も葉を落とすらしい。ちょうどいいタイミングだ。

落ちてる落ちてる! ここからは直接、次の行程で落ち葉を拾いながら堆肥を仕込む。

袋で落ち葉堆肥を作る方法

落ち葉を袋につめる

ダンボール箱でこういう枠(底なし)を作って、

袋をひっかけると入れやすい。枝は分解しにくいので、入れないほうがベター。できるだけ葉っぱのみ拾おう。そして、ぎゅうぎゅうに詰めた方が分解しやすい。なお、今回は松葉を使っているけれど、もちろん広葉樹の落ち葉でも、抜いた雑草でもOK

あれば米ぬかも足す。米ぬかは微生物のエサとなり、分解が促進されるので、入れるのがより良い。量は適当でOK。

袋の口を縛り、持ち帰る。

直射日光のあたらない、雨水のかかる場所に置く。∵袋が紫外線で劣化しないように。また、乾燥すると分解しないため(何個か作って寄せ集めておくと、乾燥防止になる)。気が向いたときに袋をひっくり返す

1〜2年待ったら完成

これは1年前に仕込んだ広葉樹の落ち葉堆肥。原型は崩れ、土のようになっている。こんな感じになれば完成。

松葉は分解しにくいので、2年待って使うとよい(月刊現代農業2017年12月号85~89頁)。……ということで、松葉堆肥にありつけるのは2年後だ。その頃には庭の整地が終わっていればいいのだけど……(汗)。

【2023/09/22追記】
堆肥化(分解)されていない生の松葉は、雑草抑制効果があるが野菜の成長抑制効果もある諸刃の刃。少なくとも2年以上かけて堆肥化しなければ、作物の成長に影響が出る(「月刊現代農業2021年5月号68~71頁」)。松葉を使うときはしっかり堆肥化しよう!

感じたメリット・デメリット

メリット

堆肥枠での作り方と比べ、枠作りや切り返し作業が不要なので、楽ちん。移動も簡単。
現場で土ごと発酵での作り方と比べ、空きスペースで好きな量作ることができる。コガネムシやヨトウムシなどの害虫の産卵をある程度抑制できる(袋の上から産卵される可能性はゼロではない)。

デメリット

・袋のコストがかかる。が、使い終わった肥料袋や培養土袋、お米の袋などを再利用すればローコスト。

【2018/03/17追記】

・少量ゆえに発酵熱は上がらないので、雑草の種が混じっていても死滅しない分解までの時間もかかる
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著者:なおと
関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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