ウッドガスストーブ界のニューウェーブ「TLUDストーブ」。構造は簡単で木炭も作れちゃうお利口さん。山に携行できそうなコンパクト版を作ってみた。
連休に、大人4人でハイキングに出かけることになった。せっかくなので、現地で薪を調達して、野外クッキングとしゃれ込もうぜ! と相成ったので今回は携行用コンパクト版TLUDストーブを作ってみる。
これを1/5サイズに!
【参照】ペール缶TLUDストーブの作り方 簡単なペール缶TLUDストーブの作り方
ペンキ缶TLUDストーブの作り方
材料
・ペンキ缶(4リットル)…1個
・空き缶…1個(上下を抜いておく)
・ボルト&ナット…3セット
※ペンキ缶はスチール製。ホームセンターにて400円ナリ。ペール缶に比べて容量は1/5。
手順
ペンキ缶の底に穴をあける。目打ちや釘を打ち込んでもいいし、ドリルであけてもOK。サイズは4mm→後で6mmに変更。
穴を利用して、ボルトナットで足を付ける(ワッシャーもかました方がしっかりする)。これで地面から浮き上がるので、底面吸気できるはず。
側面上部にぐるりと15mm穴を12個あけた。ステップドリルがあれば、穴あけしやすい。
次は、蓋に煙突を付ける工程。空き缶煙突を付ける位置にまるっと印をつけて、真ん中に穴をあける。
穴を取っ掛かりに、ハサミで切り込む。ハサミはダイソーのキッチンバサミを使用中。この程度の厚さならば金切りバサミでなくても切れる。
煙突用の空き缶を添えながら、こんな風に折り曲げた。
煙突を受け止めてくれるような形状。かぽっとはめられて、かつツメが外側に出っ張らない(携行しやすさを考慮)。
できあがり。重さ427g。製作時間は小一時間。
さらに煙突よりも大きい空き缶で、五徳も作ってみた。
→これだと発煙してしまったので、後で丈を長くして、穴も大きくした(後記)。
ミニBBQ台の作り方
TLUDストーブで出来た木炭でBBQもやってみたい。空き缶でコンパクトなBBQ台を作ってみよう。
材料
・空き缶……1個
ハサミで空き缶を縦半分に切る(写真は底面に穴を開けて、それを取っ掛かりにハサミで切り込んでいるところ)。
切り口が鋭利なので、安全のためペンチで内側に折り込んだ。
短ボルトナットでジョイント(ワッシャーもかました方がしっかりする)。
長ボルトナットで足をつけて、サイドに空気孔をあける。
こんな感じで使ってみるつもり。BBQ台は36g(手持ちのステンレス網は97g)。
網は収納できないけど、その他(煙突、五徳、BBQ台)はストーブ内に収納できた。総重量は約750g。
試運転
山道で薪を調達することを想定し、近所の遊歩道脇で朽木を拾ってきた。軽くてかすかすしてる。しかもペール缶に比べると容量はぐんと少ない。すぐいっぱいになる。大丈夫かな。
新聞紙を1/4枚ほど乗っけて着火。
蓋を乗せて……お、いい感じ。青いガス火で燃え上がる。
五徳にやかんをかけて……しばらくすると炎が小さくなり煙が発生(汗)。
発煙するということは、燃焼効率が悪い(&近所迷惑!)ということだ。おそらく、①五徳内部で上昇気流がこもってしまうのと、②底面の吸気口が小さすぎたのが原因でないかしら。その後、40分ガス火が燃えて、計3回ほど炎が小さくなり発煙してしまった。水2リットルは沸騰せず(76℃)……カップラーメンさえ作れない有様(汗)。
ということで、五徳を改良。穴を広げて窓を大きく。空き缶を付け足し、丈を5cmかさ上げ。
底面の穴は4mmだったものを6mmへ広げた。
と、ここでタイムアップ!
さらなる試運転を経ないまま本番へ向かう。えっ。
はたして大人4人分の食事をまかなえるのか!? ラーメンとか生ソーセージとかきのことかお芋とか、生では食べられない食材ばかり持っていく予定だ! えーっ!
つづく