ボーダー花壇総集編2023(後編)―夏に良かった植物・夏越しできなかった植物

2024/04/29

花壇

ついに植栽叶った花壇1年目。が、酷暑到来・雨は降らずで灼熱ドライガーデンは枯死累々のデスマッチリングと化す!

 無事に夏越しできたのは誰なのか〜ッ!?

はじめに―植栽の選考基準

ボーダー花壇はできるだけローメンテにしたくて、カラーリーフメイン(+賑やかしの花)にした。当地では夏が勝負時、①耐暑性ある②多年草木かつ③病害虫に強い植物で、草姿や花型につき点・線・面など組合せつつ、開花期が長い、紅葉が美しい、冬でも鑑賞価値がある、まめな花殻摘みが不要であるなどの付加価値を考慮。色味は寒色系+アクセントに赤(→パーソナルカラーで植栽を厳選する)。
カラーリーフはおぎはらさんの本を参考にした↓


決定版 カラーリーフ図鑑 オールシーズン・日陰・酷暑・どんな場所でも活躍する宿根草・樹木

膨大な数のプランツが色別に掲載され、花期、日照量、耐寒性、耐暑性、草丈・株張サイズが明記されていて植栽選びに重宝した。そして、当地(瀬戸内気候)では、耐暑性:中=弱と推定して諦めた(私見)。

なお、基本的に水やりは自然降雨に任せるスタイル。降雨なく萎れが発生した場合のみ、ホースで水やりした。

暑くてもええ仕事っぷり!夏に良かった植物

涼しい顔して4月中旬から10月末まで咲く。咲き終わった房を切る必要があるけど、頻度はペチュニア等の花がら摘みに比べたら少なくて気楽。そしてペチュニアやカリブラコアと違いナメの食害は無く、寒くなっても葉が青々として冬花壇の賑やかしになる。気に入ったので、ブルーとレッドとホワイトを追加投入する予定。

カーリメリスも春から秋までずっと咲いている。クジャクアスターをコンパクトにして、花付き控えめ(その代わり咲き続ける)にした感じ。花殻を摘まないでもギリ見られる(花殻たまったら切り戻しに行く)。苗が出回らないので、数年探してやっと入手できた。
紫御殿ほど終始色あせないシャープな紫葉はそうそう無いから是非入れたかった。前のめりにせり出して通り道を塞ぐので、来季は同花壇内で配置変えを試みるつもり。これもあまり苗を見かけない謎。

新奇性あるシックな葉っぱを引っ提げて、サルスベリらしく夏に元気いっぱい。ただ、サルスベリだから紅葉も良さそう……と思いきや、最後の最後までこの葉色のまま散ってった。ど、どんだけ根性あるのかッッ。

ルリマツリモドキ(セラトスティグマ)
暑い夏にはっと目を引く青い花。ルリマツリよりも青い。紅葉も良い。地下茎でどんどこ広がるらしいので、根域制限バッグ(8リットル)に植えている。水切れを心配したが大丈夫だった、強い。でもこれまた苗が見つかりにくい(園芸店の片隅で奇跡的に発見)。

残念~!夏越しできなかった植物

本気出したらいけるはずや!リベンジ予定メンバー

ご近所では植えっぱなしで何年も元気やのに、うちでは枯れた。何が気に入らんかったん。

前年は畑に仮植え、元気にしとったんに、引っ越し直後の初夏に謎の突然死。ブロンズリーフ+青花はレアな組み合わせだけに、諦められない。リベンジを誓う。

銀葉にボルドーの小花咲くこちらも前年は鉢植えで元気!からの、まさかの夏枯死……苗に出会ったらリベンジ予定。

ここではキツかったかぁ~次植えるなら半日陰いこか……なメンバー

ブラック バードは残り、シルバースワンは去った……。

いずれも耐暑性あるらしいけれど、さすがに日向の気温43度の照り照り花壇では夏を越せず。それでもアルデブルーは梅雨明けまで分岐しつつ花を上げて咲き続けてくれた(アクティアはひと房咲いて早々に退場)。

シェード花壇の株は今も大変元気にしている。夏日ガンガン花壇には不向きらしい。

もう少し日照控えめ花壇なら枯れなかったはず。

梅雨明け前後にがくんと弱って溶けてしまった。

【番外編】なんで消えたんコレオプシス

ここでちょっと義母花壇のその後をお知らせするとともに、そこでの枯死メンバーを発表する(汗)。

以前作った義母の花壇、その年は義母の好きなコスモスを咲かせたのだけれど、▲コスモスは秋しか咲かない、▲宿根しない、▲草丈高すぎて洗濯物を干しづらい、というデメリットがあった。そこで2023年は、コスモスに似るが花期が長く、宿根して草丈も抑えられるコレオプシスをメインに改植してみた。

 夏を謳歌するコレオプシスたち(2023.8.2)
狙い通りのパフォーマンスで花壇を彩る。来年もこの調子で頼むよ~! と、期待していたのにどっこい、翌春萌芽してこない子が……

どしたん……。

ちなみに以下↓の3種は宿根、2倍3倍株になってもりもり萌芽してやる気満々(黄色系は強いのかな?)。レッドサテンとガーネットは小輪で比較的草姿が華奢だった。うちの花壇には合わなかったのかもしれない(我が家地帯はアルカリ地帯)。


スイートマーマレードは小輪、レッドシフトとスタークラスターは大輪系。大輪系が株姿もしゃっきりしていて扱いやすいので、今後は大輪系を追加したいな。

ここには合わんかったわ~!撤退する植物

さて、メインボーダーに植え付けたスーパーベル ダブルレッドとブルーはナメのごはんになってしまった(汗)。花殻も付いたままやとちょっと気になる。今後はスパーベナのレッドとブルーを導入する予定なのでキャラも被る……ってことで撤退。

リアトリス ‘ゴブリン’。花期が短く、見頃はたった2週間くらい? 花カット後の葉っぱもあんまおもんなくて……背丈ある紫花なら、三尺バーベナ(写真左)の方が花期長く重宝する。ってことで、別の花壇へ移動。

ペニセタム ‘テール フェザーズ’。イネ科。やはり大きくなって、狭い場所では他を圧迫する。そしてこの花壇ではワイルドすぎかも?ってことで撤退。

サルビア ブラックアンドブルーム。黒い茎と青花がカッコええけど、暴れる。そして葉色が黄色っぽいのでテーマから外れてしまう……撤退。

バーベナ ‘バンプトン’。葉が緑やとぱっとせぇへんなあ……前年は日照控えめの場所でもっと葉色がブロンズしてたような?……ってことでこの照り照り花壇からは撤退。

総括

そんなこんなでなんやかんや枯らしてまった1年目だった。消えた植物については、うちの特殊な環境(春植えで根張り途上、出来立てでアルカリ土の中和も間に合わなかったかもしれない上に、夏日ガンガン&レンガ・間知石で蓄熱の半レイズドベッド花壇)のせいもあると思う。
その一方で、過酷な環境でも魅せてくれたタフなメンバーについては太鼓判押せる! 来シーズンも引き続き頼んまっしゃ〜。


スーパーベナ

ルリマツリモドキはやっぱり苗が見つからない〜(汗)
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関西在住の主婦。2017年より1人庭を開墾し始める。愛読書は「月刊現代農業」、ドゥーパ! ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ〜画像・記事を引用される場合の引用元は、該当記事またはhttps://woniwa.blogspot.comでお願いします(いずれも報告等不要)。

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